大地の恵みと
ひとの営みの
交わりを形に

•••「交 majiwari」とは?•••

 奏海の杜は「障害があってもなくても誰もが自分らしく暮らせる地域」をめざして活動している団体です。大きくてはるかかなたにある理想ですが、障害のある子どもたちと関わるうちに、共生社会の根っこは、人と人の「あなたが大切だ」と思う気持ちだと肩の力が抜けていきました。そして、そういう気持ちは、出会うこと、まずはお互いを知ることから始まるだろうと、出会って交流する機会を作っています。
 この出会うことの喜びを形にしたいと、「交 majiwari」は生まれました。時間を超えてもたらされる大地の恵みと人の技術や知恵の交わりを、スレートの品や草木染めで表しています。自然や歴史を感じながら、ていねいに暮らすことの心地よさを感じていただければ嬉しいです。

•••商品について•••

----玄昌石プレート----

かつて登米で算出されていた玄昌石は、文明開化の流れの中でスレート瓦としてもてはやされていました。しかし、時代が進むにつれ、スレート瓦もあっという間に便利なものに駆逐され、採石されなくなりました。令和の今では、スレート瓦を葺ける職人も少なくなり、瓦は軒下で虫たちの巣になっていました。そんな玄昌石に、歴史の語り手としてもう一度世に出ていただこうと思ったのが、スレート商品が生まれるきっかけです。その商品だけの天然石特有のシワや形、手仕事のしるしである釘の跡や色合いを気持ちよく味わっていただけたらと思います。

----手ぬぐい----

登米は県内有数の穀倉地帯であり大きな田園風景が広がっています。市内にはラムサール条約指定登録湿地の沼があちこちにあり、東北最大の大河である北上川も流れており、冬はいろいろなところで白鳥やガンなどの渡り鳥の姿を見ることができます。そして、総面積の40%を占める森林はもちろん、街の中でも、様々な植物が四季折々、あざやかに街を彩っています。こんな大地の恵みを少し分けてもらって、先人の知恵をお借りして、一枚一枚丁寧に染めたのが「交」の手ぬぐいです。メンバーさんが編み出すふたつとない柄と、自然が作るやわらかな風合いをお楽しみください。

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