2013年のこの日、奏海の杜はNPO法人として、宮城県に認可されました。
これは、
震災で被災し、多くの助けの手に支えられながら右往左往していた1年を経て、「この活動は続ける必要がある」と決めた覚悟の、最初の形。そのおかげで、100%ボランティアだった活動が町の委託事業として認められ、継続へ向けて一筋の光が見えました。
奏海の杜の黎明期は、2年8ヶ月に及ぶジプシー活動です。
南三陸町の公民館の一室を無償で貸していただけたのが実現の大きなきっかけでした。そして「とにかく目の前で困っている人たちに寄り添いたい」その一念で、各所から支援をいただいて備品を整え、おもちゃやお菓子をワンボックスに積み込んで毎日200キロを送迎して、その日その日を安心安全に過ごすことを目標にしていました。スタッフは自分たちの生活も手探りしながら、震災からの復旧を、共に、共に、の気持ちでした。
次の覚悟は、南三陸町の復興に寄与したいという気持ちです。
担い手不足からお鉢が回ってきて、復興支援の委託事業を2年間請負いました。時を同じくして、念願だった被災沿岸地域での活動拠点を借りられることになりました。津波で6割以上の建物がなくなった地域でしたので、この機を逃すと次いつ場所を得られるかわかりません。結局2つの事業を同時に開始し、もともとやっていた場所での活動も続けることになり、この時期は拠点は3つ、働く人の数も事業規模も4倍に膨れ上がっていました。小さなNPO法人がずいぶん無理をして踏ん張っていたと思います。そして委託事業が終わる時、大きな覚悟を決めました。
それは、いい支援を続けようという原点回帰でした。
「子どもの笑顔のために大人も笑顔で」を軸に、2017年度から、体制の立て直しを図りました。方々に心配をかけてしまい背水の陣で臨んだ組織改革、支援改革でした。様々な試みを続けてやがて3年。今、子ども広場にこま〜るは本当に誇れる場になりました。課題に直面してもへこたれない強い芯があって、毎日笑顔があふれています。活動の様子はスタッフ5人で書いているこのブログ、ぜひご覧ください。
奏海の杜の宝は、関わる人々です。
意欲ある魅力的な子ども達、信頼し積極的に協力してくれる保護者のみなさま、理念に賛同して尽力してくれる講師陣、そして、自己研鑽に励むスタッフのチーム力。困ったときは、にこま〜るに来てみて。きっともっと幸せになりますよ。
祝7周年!2020年度、2021年度、奏海のチャレンジは続きます。ぜひチェックしてやってください。これからも何卒よろしくお願いします!(京)
p.s.先日、にこ編集室のみんなから取材を受けました。近々、サンキュー新聞に奏海が載るのかも!
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